今までとちょっと違いを感じたらいつでもご相談ください。

クリニック案内

「ちょっと近所のおじさんに話を聞いてもらおうか」程度の気持ちで、ぜひおいでください。

ごあいさつ

皆さん、こんにちは。 精神科医になりそろそろ30年になりますが、12年間の研究・教育中心の生活に区切りを打ち、残りの人生を、外来にて皆さんと一緒に過ごす踏ん切りをつけました。
私は、西日本の田舎育ちで、大学も北九州でしたが、医者になると同時に上京し、ずっと「人間とは何か」を考えながら、精神科医を続けてきました。数えてみると、延べ数万人と話してきたことになると思います。それは2つのこととの戦いだったと思います。

ひとつは、「人間の心を方程式化する」こと。たくさんの人たちと喋っていると、人間の心は、結構単純化できるのではないか? と思えるほど、似たような「症状」が出現します。それを教科書では「疾患」として、カテゴリー化していき、それに基づいて治療が決まっていきます。
しかし、そういう思いがありつつも、私は「人間の心は方式化できないのではないか」という思いに、常に直面しています。全員が全員、個々、異なるのです。生まれも育ちも、そして抱えているものも。
この「教科書のように方程式化すること」「いや、そんなことはできないし、してはならない」という思いが、未だに私の中で行き来しています。医学者としては「方程式化」しなくてはならないのでしょうが、「心」というものは、そんなに単純なものではありません。

「悩み」というのは、誰でもあるものです。そして、特に「心の悩み」というものは、対処がなかなか難しいですよね。分かってもらえないのではないか、とか、「こんなことを悩んでいる私が変なのでは」と考えたり、偏見を恐れたり、また現実生活上では実利が伴うゆえに言葉にしにくいものです。
このクリニックは、そういう「コト」を一緒に考えていく場です。すべての「コト」は、クリニック「内」での共同作業になります。それを「外」でどう生かすかは、個々が決めることです。我々は「クリニック外」での皆さんの生活が少しでも楽になるように、様々なお手伝いをいたします。

経験上、一番難しいのが「症状が軽いケース」です。「軽い」場合は、まず自らの不調にも気づかず、どうしていいか分からず、誰にも聞いてもらえず、途方に暮れてしまいます。
例えば「仕事・勉強・家事などがなんとなくうまくいかない」「何か嫌な感じがする」「心が疲れている」など、本当に「ちょっと」したこと・・・。そういう「ちょっとしたこと」を、一度「話してみようかな」程度の気持ちでいらっしゃっていただけましたら、一緒に考えていけると思っております。

私は裁判官でも宗教者でもありません。皆さんをさばいたり、何かの考えに導く役ではありません。単に30年間、何万人かの人と物凄い時間を話してきた、いち精神科医です。私自身も部屋を片付けるのが苦手で、事務仕事が全くできず、卵焼きひとつ作れない情けない人間ですが、その時間を全て「人の心とは何か」に充ててきたとも言えます。私は、それぞれの悩みの「答え」はもう、皆さんの「中」にある程度あるのではないか、とも考えています。「それが何か」が自分では分からないだけで。それを探すお手伝いをいたします。

そして私は、ものすごい「合理主義者」でもあります。合理主義者というのは、「いかに早く治療を終わらせることができるか」、言葉を換えれば「いかに、目の前の患者さんが、その悩みを薄め、このクリニックに来なくてよくなれるか」を一番に考えています。「目の前の人が、自分の家族や親戚だったら」(もしくは自分だったら)と思って、常に接しているつもりです。

とにかく、何か困ったことがございましたら、まあ一度「ちょっと近所のおじさんに話を聞いてもらおうか」程度の気持ちで、ぜひおいでください。

院長:横山章光(精神科専門医「精神保健指定医」「精神科専門医」所持)

専門は臨床精神医学全般であるが、「人間動物関係学」の研究を続けており、論文駄文等多数。著書に「アニマル・セラピーとは何か」(NHK出版)など、訳書にフランク・アシオーン著「子どもが動物をいじめるとき:動物虐待の心理学」(ビイング・ネット・プレス社)、ゲイル・メルスン著「動物と子どもの関係学:発達心理からみた動物の意味」(ビイング・ネット・プレス社)、監修にアラン・ベック他著「あなたがペットと生きる理由―人と動物の共生の科学」(ペットライフ社)、メロピー・パブリデス著「自閉症のある人のアニマルセラピー」(明石書店)がある。

主な著書

  • ナースのストレス、横山章光・保坂隆、南山堂、1994
  • 横山章光: アニマル・セラピーとは何か. NHKブックス784:日本放送出版協会,1996
  • 地球人(5)、横山章光・帯津良一、ビイングネットプレス、2005

主な翻訳

  • あなたがペットと生きる理由、アラン・ベック、2002、ペットライフ社
  • 子どもが動物をいじめるとき、フランク・アシオーン、2006、ビイングネットプレス
  • 動物と子どもの関係学、ゲイル・メルスン、2007、ビイングネットプレス
  • 自閉症のある人のアニマルセラピー、メロピー・パブリデス、2011、明石出版

主な解説

  • 日本人の動物観、中村禎里、2006、ビイングネットプレス
  • ヘンリー、人を癒す、山本央子、2007、ビイングネットプレス
  • 子どもたちの仲間学校犬「バディ」、吉田太郎、2009、高文研

研究室作成小冊子

  • 「人間動物関係学研究 第1号」2009:卒業研究小論集2006-2009
  • 「人間動物関係学研究 第2号」2010:療育犬による最重度・重度発達障害者指導(横室純一)
  • 「人間動物関係学研究 第3号」2011:子どもと動物の関係(石坂奈々
  • 「人間動物関係学研究 第4号」2013:卒業研究小論集2010-2012

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そういう「ちょっとしたこと」を、一度「話してみようかな」程度の気持ちでご相談ください。